こんにちは!行政書士のtakashiです。
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このサイト「行政書士になるには.com」では、管理人である現役行政書士の私が、行政書士事務所を開業するにあたって経験した「開業前や開業後にやっておいた方が良かったこと」「開業前・開業後にやっておいて良かったこと」「開業後の成功体験や失敗談」など、実体験に基づいたノウハウや知見を徒然に書いていくものです。
- 行政書士事務所開業前でどんな準備をしたいいかわからない方
- 行政書士事務所を開業したはいいけれどどうしたらいいのかわからない方
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今回は勝手にシリーズ企画「開業準備編」です。
これまで、このブログでは何度も書いてきましたが、行政書士といえども一人の経営者、個人事業主です。つまり、そもそも論として経営者であるための意識やそのための知識は必須です。
今回は経営者としての必須の知識のひとつである「マーケティング」がどれだけ行政書士として仕事をするために必要な知識であるかを書いていきます。
「マーケティング」は経営者の必修科目!
ここへ来て下さった方のほとんどは、既に開業本やブログ等で「行政書士もマーケティングを学ぶべき」「行政書士もマーケティングの時代」という情報に触れていることでしょう。
もちろん私もそう考えている一人です。
では、どうして行政書士がマーケティング知識を身に着ける必要があるのでしょうか?
これには2つの理由から説明することができます。一つめは「自分の事業のため」です。そして、二つめは「お客様の事業のため」です。
(※マーケティングの詳細な定義を説明するのはこの記事の趣旨から外れてしまうので、別に記事を書くことにします。)
自分の事業のためにマーケティングを学ぼう!
行政書士がマーケティング知識を身に着けるべき理由その1「自分の事業のため」です。
マーケティングでは、自分の商品について、市場の規模・競合の強さや置かれている状況の分析、自身の強み・弱み分析、見込み客とのコミュニケーションについて検討します。
そうして市場に投入する予定の商品について機会や可能性を探ることで、より成功の可能性を高めることが市場調査の目的、マーケティングの役割です。
翻って、自分の事業、行政書士として開業する際に中心として据えるべき業務や、開拓していく業務について考えるときに活きるのが「マーケティング」の知識です。
お客様の事業のためにマーケティングを学ぼう!
行政書士は仕事の性質上、経営者がお客様となることが多いです。そのため、お客様との「共通言語」として「マーケティング」の知識を活かすことができます。
また、通常お客様からの相談はいわゆる「行政書士業務」が入り口となることが多くなりがちです。こうした相談の際に、相談の目的である「行政書士業務」を話すだけで帰るのはもったいないです。経営者は大抵の場合、やむにやまれぬ理由で許認可を必要としています。その理由を引き出し、解決することができれば、圧倒的な信頼を得ることができます。
例えば、建設業許可が必要と相談に来たお客様。許可要件を満たしていて説明資料も問題なさそうです。おそらく許可は取れるでしょう。
そこで「どうして建設業許可が必要になったんですか?」と話を振ってみる。すると「元請の建設業者から許可取るように言われちゃってねえ。」とのこと。更に元請建設業者との関係を聞いてみると「注文書と請書でやり取りをしている」そうです。お客様曰く「あの会社、仕事振ってくれるのはいいんだけど、タダでやり直しがあってあんまり儲からないんだよねえ」だそうです。さて、どうしましょう。
一般に建設工事についての元請・下請契約は、基本契約書を締結したうえで工事ごとに注文書と請書を取り交わす、又は、注文書と請書に契約約款を添付して工事ごとに受発注を行う、の2パターンがあります。
そして、建設工事は民法でいうところの「請負契約」です。さらに、建設業法にも建設工事の請負契約についての規定があります。また、契約については当事者の合意が優先されます。
これらの知識を用いて、お客様の基本契約書や請負契約約款を見直し、改善点をご提案する。内容の改定についてはお客様と先方との交渉ではありますが、お客様の経営上のボトルネックを解消するお手伝いをすることができます。
どんな業界も、様々な企業が上下又は前後に複雑にからみ合い、そうして市場を形成しています。この中で、お客様の儲けのカラクリを見抜き、問題点に気づくには、「マーケティング」の知識が欠かせません。
こうした丁寧な仕事を繰り返すことで、行政書士としての日ごとの引き出しが増え、お客様からの信頼も得ることができます。また、コンサル的な業務の引き合いも増えていきます。
まとめ
ここまで、「マーケティング」の知識がどれだけ行政書士として仕事をするために必要な知識であるかを
このように、「マーケティング」についての一般的な知識は、個人事業として開業する行政書士にとっても、非常に有用であり、身に着けておくべき知識です。
最後に、私の読んだ本でオススメのものをご紹介します。
よかったら読んでみてください。
今回の記事はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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