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【行政書士業務】実務経験の積み方についての考察

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こんにちは!

「行政書士になるには.com」へお越しいただきありがとうございます。

このサイト「行政書士になるには.com」では、管理人である現役行政書士の私が、行政書士事務所を開業するにあたって経験した「開業前や開業後にやっておいた方が良かったこと」「開業前・開業後にやっておいて良かったこと」「開業後の成功体験や失敗談」など、実体験に基づいたノウハウや知見を徒然に書いていくものです。

  • 行政書士事務所開業前でどんな準備をしたいいかわからない方
  • 行政書士事務所を開業したはいいけれどどうしたらいいのかわからない方

このような方のお役に立てればと思いサイトを運営しています。気になることや感想など、お気軽にコメントをいただけると嬉しいです。コメント欄はこのページの一番下にあります。最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。

行政書士=独立・開業ができる資格、というのは有名かと思います。では、行政書士になる資格を得た後、将来的に独立・開業をするとして、「実務経験」はどうやって積んだらいいのでしょうか?

今回はこの「行政書士業務における実務経験の積み方」について、私自身の経験を踏まえて考察をしていきます。

行政書士業務の実務経験の積み方には大きくわけて

  • 行政書士事務所に勤務する
  • 独学で実務経験を積む

この2つに分けることができます。

それぞれについて詳しく書いていきます。

目次

行政書士事務所に勤務して実務経験を積む

まず「行政書士事務所に勤務して実務経験を積む」ですが、実際に業務をしながら仕事を覚えることができるため、一見、独立・開業への最短距離のように思えますが、本当にそうでしょうか?

私は、以下の3つの理由から「行政書士事務所で勤務しながら実務経験を積むこと」は必ずしも最短距離になるとは限らないと考えています。

  1. 求人数自体が少ない
  2. 自分がやりたい業務を担当させてもらえるとは限らない
  3. 勤務した事務所に近い地域で開業する場合、業務内容がバッティングしてしまう

行政書士業界では、現在、組織化の流れはあるものの、それでも絶対的な求人数が少なく、行政書士事務所で勤務することができても、自身の希望する業務を担当させてもらえるかは勤務先の業務の状況によってしまいます。さらに、自分のやりたい業務について実務経験を積むことができても、元の事務所と営業地域がバッティングしてしまう場合、色々と教えてもらった恩を仇で返すことにもなりかねません。

また、業務を教えてくださる先生は、その経験や知識を身に着けるために沢山の失敗や勉強をしてきたこと、あくまで勤務先の業務をスムーズに処理するために業務知識を教えてくれていることも理解しておかなければなりません。

行政書士事務所に勤務して実務経験を積む場合、これらのことを考慮する必要があると考えています。

他にも、勤めるために一定の資格や経験が必要な場合もありますが、税理士事務所や社会保険労務士事務所に勤務しながら行政書士業務をやらせてもらう、ということも検討してもいいかと思います。

独学で実務経験を積む

「独学で実務経験を積む」場合には、まず業務知識を学んだうえで、実際に依頼を受け、業務に当たることで実務経験を積んでいきます。事前にしっかりと一般的な業務知識を身に着け、実際に依頼を受けながら実力を磨いていく、というアプローチです。

ここで「業務知識はどう学んだらいいのか?」という疑問がでてくるかと思います。次はこちらにお答えしていきます。

どうやって業務知識を学ぶのか?

この「どうやって業務知識を学ぶのか?」ですが

  • 手引き
  • 書籍
  • 研修会
  • 実務セミナー

が挙げられます。

これらのうち、「紙ベース」で学べるものとして、「手引き」「書籍」が挙げられます。

申請先の行政庁で「○○申請の手引き」など、多くの業務で手引きが公開されています。経験のない事業者でもできるよう、わかりやすく書かれています。また、書籍でも「○○申請業務のなんちゃら」のようにノウハウ本が発行されている業務もあります。

また、「講義形式」で学べるものとして「研修会」「実務セミナー」が挙げられます。

「研修会」とは各行政書士会や支部で行われている実務を学ぶための研修です。行政書士登録をしていないと受講はできませんが、安く業務知識を得ることができます。「実務セミナー」は民間で開催されている実務を学ぶための講義を指しています。この「実務セミナー」も行政書士事務所や資格学校が主催するものもあり、行政書士登録をしていなくても受講できるものがあります。

「紙ベース」で学ぶ場合のメリットは、自分のペースで進めることができること、「講義形式」で学ぶ場合のメリットは、その場で質問をすることですぐに疑問を解決できること、が挙げられます。

さらに、業務を進めるにあたってどうしてもわからないことが出てくると思います。そういったときに相談ができる同業の先輩や仲間を作っておくことも大切です。もちろん、名刺を交換したくらいでは大切な知識を簡単には教えてもらえません。日頃からコミュニケーションを取りやすい環境を用意しておきましょう。

業務知識の深め方

手引きや書籍、セミナーや研修会を受ければ一通りの業務知識は身につけることができると思います。ですが、仕事はそこで終わりではありません。

ご依頼者様一人一人、一社一社、置かれた状況はちがいます。通り一遍の知識で渡っていけるほど甘い業界ではありません。業務知識を深めていかなければ、最終的にはご依頼者様に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

この「業務知識の深め方」ですが、私も今も模索中ではありますが披露させていただきます。

  • 法令をしっかりと理解する
  • 最新の法改正情報を得る
  • 情報共有できる仲間を作る

これらを私は実践しています。

その業務の根拠となる法律、政令、省令、告示やガイドラインを丁寧に追っていき、最新の法改正情報を得ること。また、これらの情報を共有できる仲間を作ることがレベルアップのために必要なことだと今は考えています。

仕事を取らなければ始まらない!

「行政書士事務所に勤務」派も「独学で身に着ける」派も、目指すところはどちらも「独立・開業」なのではないかと思います。

そうであれば、独立・開業後にやらなければならない至上命題は「とにかく仕事を取ること」です。このサイトでも何度もお伝えしていることですが、独立・開業した以上、行政書士であると同時に一人の経営者でもあります。

いくら初期投資や維持費が低く抑えられる行政書士とはいえ、稼がなければいつかは廃業の憂き目に遭ってしまいます。また、どれだけ実務経験があっても仕事がなければその経験を発揮することもできません。

独立・開業を目指すのであれば「経営者としての視点」も持てるような準備も必要です。

当サイトでは開業準備にやった方がいいことなどの記事もありますので、ご参照いただければ幸いです。

さいごに

今回は「行政書士業務における実務経験の積み方」について書いてきました。以下のようにまとめることができます。

  1. 行政書士事務所で勤務することが必ずしも最短距離とは限らない
  2. 独学でも業務知識を得て実務経験を積むことはできる
  3. 独立・開業をするならそもそも仕事を取らなければ始まらない

まずは、独立・開業後の戦略を練ってみるのもいいでしょう。どんな場所に事務所を置くのか、業務はどうするか、費用は…など考えることは山ほどあると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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